2018年2月22日 (木)

ある訃報、ある解説書

寒さの中、長くなる日の長さが遠くない春の訪れを教えてくれていると感じていたら、今朝の地面は白く雪に覆われ10時の今もしんしんと強くはないが降っている。
10日前のこと、2月12日の朝日新聞訃報欄に目が行った。2月5日に天文学者の古在由秀さんが亡くなられたとの記事で、天体力学における世界的な研究者としてその功績が紹介されている。その3日後、2月15日の同紙天声人語は、この碩学の華麗な家系から始まって若き頃の困苦、進路の選択、その数々の専門の功績、天文ファン拡大の宇宙の魅力を説いた解説、等々を詳しくまとめている。国立天文台は、13日付で訃報を報じてご逝去を悼むとともに詳しい業績をまとめている。1997年から2012年まで台長を務められた群馬天文台もそのサイトにおいて訃報を報じて哀悼の意を表している。また、天文・宇宙のアストロアーツ社もそのサイトにおいて、人柄を示す大きい写真入りで哀悼の意を表している。
このお名前は、私が1977年に人工衛星追跡の分野に入ったときまず知ることとなった。ちょうど日本初の静止衛星「きく2号」が打ち上がって静止化を完了したばかりであった。そして、続く1年は実用静止衛星シリーズとしてひまわり1号、さくら1号、ゆり1号の打ち上げ準備の真っ最中であった。それらを静止軌道に導いてそこに留めるには地球周回軌道の深い理解が必須である。当時、この軌道の知識をNASDA(当時)の追跡部門に根付かせて追跡システムを作り上げるのに東京天文台から来られ後に宇宙研究所教授になられるT先生やさらにお若いNさんが直接現場で指導に当たられたのだが、古在先生は「人工衛星の軌道」という書下ろしの教科書を提供されたのだった。この教科書は、元々、NASDAの軌道計算ソフト・ハード(計算機)の開発に携わっていた富士通社や、通信衛星を開発していた電電公社横須賀通研からの依頼を受けての講義において配布された講義録だったとのことである。放送衛星を研究していたNHK技研においてもこの講義録が活用されたとか。私には難し過ぎて便利な理論公式集として用いたのみであったが、これを読みこなして使いこなしていろんな軌道解析に応用したのが当時のNASDA追跡部門の若い頃の歌島さん、広田さん、田中さん達だった。天文学では、太陽を周回する惑星の軌道が遠くの別の惑星から受ける摂動の計算が行われてきたが、宇宙開発初期は人工衛星の中心天体(地球)の重力歪みによる軌道摂動と言う問題が新しく現れて古在理論がそれに答えた。地球が回転楕円体形状をしているとのニュートン(?)の発見を古在理論は西洋梨形だと精度を一歩進めたのである。その理論に基づいて、電波研究所で人工衛星の軌道を専門とされる方の論文・解説があったり、同じ組織・所内の歌島さんたちの静止軌道、太陽同期準回帰軌道の解説があったりで、私はそれらをひたすら便利帳として活用させて貰ったのだった。何しろ摂動の理論は数式の羅列で超難しいのだ。
古在先生の書下ろし解説書「人工衛星の軌道」には続きがある。ほぼそれと同内容が「星の手帖」と言う天文を扱う季刊誌の第18~37号に内容が再吟味されて「天体力学への入門 - 人工衛星の軌道計算」(1)~(20)として再掲公開されたのだ。1980年台半ばであった。それをまた理解できないまま何とか目を通そうと努力だけはしたことを思い出す。残念ながら「星の手帖」は第60号、1993年春号をもって終わっている。先年のこと、改めてこの雑誌を見たいと思い立ったのだが市の図書館には置いてない。そこでネットを開くとバックナンバーが今でも購入できることが分かった。まずはどの巻でもよいだろうと切りの良い巻数の一冊を購入したら新品同様の綺麗なのが確かに届いた。200円+送料154円+振込料(未記録)で発行時定価550円の雑誌を手にすることができた。この号には上記シリーズ解説の第3回目が載っているのだが、今のところ一冊の購入に留まっている。

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(2018年2月22日)

2018年2月19日 (月)

牡蠣の開き方

身の厚い牡蠣を毎食毎に何個かあれこれの食べ方をで楽しんでいるのだが、今回は牡蠣の捌き方コーナーである。ユーチューブを開くといろんな技を学ぶことができる。包丁の研ぎ方、アジの開き方、ローストビーフの作り方、なんでもござれである。牡蠣の開き方も実はそうして知ったのであるが、私の小技を一つ紹介しよう。正統牡蠣の殻剥ぎ作業においては手袋を纏うことが求められる。確かに鋭い殻の切片に手肌が力任せに突進して傷つく可能性大の作業である。これを克服するのがここで紹介するマイ・プロセスである。用意する道具が二つあって、まずプライヤーである。ペンチよりも掴む部分が大きく力を加え易い。後の一つは、全く鋭さのないバターナイフである。次がそのセットになる。

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この大型ペンチで刃を差し入れる部分(これがどの部分であるかはここでは説明略。)の殻を2~3センチメートル削り取る。こうすることで、難なくナイフが入ってゆく。

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このナイフ入れ作業のコツは、全く力を入れないことである。ただ優しく上殻の裏をなぞるだけである。やがて上殻がすっと浮いてきて、難なく蓋がとれて牡蠣の身が姿を現す。次は、下殻にくっついている貝柱部分をなぞり続けるのだがこれも優しく優しくである。そうすると身がはずれて後は水洗いするだけである。通常の手順と異なって、殻の一部が欠けているのが分かるだろう。繰り返しだが、手袋を付けていないことをよく認識して決して力を入れないのが要点である。と言うよりも、このプライヤー手順は力を求めないというのが売りである。

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少しのお酒を垂らしてグリルで火を通して出来上がりである。

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この一個を家内に勧めたのだが、3時にこんな皿が出てくると思わないのか要領を得た返事がないのでこの一品は私が平らげた。

(2018年2月19日)

2018年2月18日 (日)

牡蠣

数日前のこと、家内が何故か牡蠣を食べようと言うのを確か聞いた気がしていた。それが、兵庫在の知人から牡蠣を送るとの連絡を受けたからだったというのを昨日届いて理解した。兵庫相生産の牡蠣の一箱である。

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早速、夕食に載せようと封を切って保冷剤を除いたのがこれである。海から引き揚げたままで生食しないようにと書かれているので、まずはグリルで火を通すことにして4個×2人分の殻を開いた。

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牡蠣の捌きは体が覚えていて手慣れたものである。これはグリルに入れる前の生状態である。

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そして今朝は、野菜スープの具にしての朝食と牡蠣尽くしの日を楽しませて頂いている。

(2018年2月18日)

2018年2月15日 (木)

庭に見る春の気配(2)

昨日撮った芽吹きの写真の続き3枚。

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(2018年2月14日)

2018年2月14日 (水)

春の気配

今が一番の寒さかと思われるこの頃であるが、次第に遅れる日没が昼間を長くして春の近いことを教えてくれる。久しぶりにレンズをマクロに変えて庭に出ると確かに新しい芽吹きを幾つも見ることができた。その一つ、「希望、慰め、逆境の中の希望、恋の最初の眼差し」の花言葉を持って別名待雪草(マツユキソウ)と言われる我が家のスノードロップが春の到来を告げると言う自身の役割をこの庭でしっかりと果たしていた。その3枚ばかり。

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(2018年2月14日)

2018年2月 8日 (木)

古希を過ぎての語学

今年の元旦に適当なことを書いた。語学へのトライである。確か、暇老人が果たして語学を学べるかと言う実験を拒む理由を見つけることは難しいと書いた。しかも、英語、フランス語、ドイツ語を臆面もなく上げて時に進捗を書くとまで。一カ月を経てその進捗報告である。
確かに新年はこの3外国語を聞き始めたのは証拠を示すことができる。が、2週間を経たところで一つが早々と抜け落ちることとなった。二兎どころか三兎を追うのはいくら何でも無理だと。その諦め、計画変更に挫折の敗北感は全く生じず心理的抵抗感ゼロで計画縮小となった。ビフォー・アフターの状況写真である。次報告は3月に入ってから。

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(2018年2月8日)

2018年1月31日 (水)

皆既月食収束へ

(23:18 皆既食が終了し満月復帰へ)

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(2018年1月31日)

皆既月食

先週の雪もやっと消えた頃の今日夜半入りは関東地方は雪かもと天気予報を見て思っていたが、良く晴れて皆既月食の最適観測日となった。厚手の今様上着の上に20年物丹前を羽織ってその上に30年物ガウンをと和洋折衷の完全防寒スタイルに身を纏ってカメラ手持ちで皆既月食開始まで月の欠けるのを追った。

(21:25 欠けて行くのは速い)

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(21:37 飛行機通過その1)
飛行機の通り道になっているようで、東北、北海道方面から羽田に向けて南下しているのだと思う。ただ、屋根の向こうから姿を現すとものの数秒で月の位置に来るのでピントを合わせる間もない。それでも2機の通過を何とか撮った。機体の形状は写らず照明だけが痕跡を残した。

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(21:44 飛行機通過その2)

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(21:48 ほぼ皆既状態に到達)

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ここまでで引き上げて写真処理してこれを書いているのだが、今(22:55)天頂高くどんよりと暗く浮かぶ満月が皆既食をちょど終えようとしており、この後満月への復帰サイクルに移ってゆく。見るなら今のうちだぞ~。

(2018年1月31日)

2018年1月29日 (月)

「プラハのモーツァルト」

久しぶりにイーアスつくばまで出かけて3階のMOVIXつくばで映画鑑賞を家内と楽しんだ。9時半開始のモーニングショーで時間効率すこぶる良好、平日の早い時刻の所為か少々残念な観客数であったが見る側としてはコンディション最高であった。映画は「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード」で、期待に違わず楽しませてくれた。3人の主役の三角関係に多くの準主役、また音楽、時代、プラハ、等の背景も加わって一つの悲劇の重厚なストーリを作っている。筋書きはドンジョバンニの作曲・初演に関する推理、推測を基に創作されたものだと思うので、モーツァルトに詳しくないこともあるが、なぜモーツァルトかと言うことは余り詮索しない方がよいかも知れない。純情な歌手のスザンナが邪まな男爵サロカとの婚約を父に進められ、モーツァルトが間に入ってスザンナの心を掴む。この事態の終末、作者の解決は男爵によるスザンナの絞殺である。男爵のキャラクターが全く面白い。その持てる権力を存分に行使して悪徳、悪行のし放題で、自身の権力がいつか尽きるとは露にも思わない。この後、男爵が断罪される場面が少しの時間で描かれるが映画をそろそろ終わらせようと言う作者のおまけのようなものでそっけない展開は全く不要である。
日本語の題名はモーツアルト、マスカレードなどの語を含んで長く具体的である。原題は「プラハの間奏曲」と短く奥ゆかしいが、その代わりさりげなく「モーツアルト、音楽、情欲、殺人」と注釈がされている。映画の題名が必ずしも直訳でないのは今作でも踏襲されているが訳者の腕の見せ所なのだろう。マスカレードと言うと、仮面を付けての10分程の場面があって「もう飛ぶまいぞこの蝶々・・」とフィガロの結婚のアリアが歌われたりで楽しませてくれた。詳しい人ならもっと楽しめるだろう。

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(2018年1月29日)

2018年1月28日 (日)

スペインのスーベニア

家内が昨日東京に出て、この正月にスペインを旅行してきた家族の1名と落ち合って持ち帰った土産である。トルコ経由でバルセロナ、マドリッドを回って来たとのこと。

(ワイン)
私への土産は最近見かける非ガラス軟弱系容器入り白ワイン、マラガのカルトハルである。マラガと言うと南の地中海方面の町だからそこに行ったのではないだろうが、陽気な雰囲気がしっかりと伝わる。開けるのはもう少し暖かくなってからにして、まずは神の雫風写真に収めた。

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(チョコレート、飴)
家内への土産一式である。左上の飴はマドリッドの、下の2つのチョコレートはバルセロナの綴りが見える。無造作に並べたのだが、真ん中は糸切ハサミのようだ。

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(糸切狭)
これだけを取り出して写したらトレドの名が読める。このマドリッド近郊の古都は、30年ほど前に一度訪れたことがあるので懐かしい。

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(2018年1月28日)

«降雪の朝

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